来週18、19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、量的緩和縮小に対する思惑が行き交う中、米金融政策をめぐる不透明感の台頭、日本をはじめとする世界的な株価動向の不安定さなどから為替市場も全体的なボラタイルでかつ不安定な商状となっている。
ことにリスク回避の動きから高金利通貨のAUDやNZDの不安定さが顕著となっており、新規エントリーはしばらく控えたほうがよいと思われる。
来週のFOMCで量的緩和縮小の道筋が示されるようなら、株価も安定し、為替市場も方向感を生みだすこととなり、比較的安定した展開となるだろう。
ここ数日を見ていると中期にわたる円安トレンドを受けて積み上げられてきたロングポジションをオフセットする理由付けを模索しているような商状となっている。こういった局面では合理的にファンダメンタルズが反映されにくく、ポジション調整の動きがマーケットを左右しがちである。逆に言えばそれだけサービスプライスが出やすい環境でもあり、ここはあまり前のめりのスタンスではなく、むしろそういったサービスプライスを狙うバーゲンハンターに徹するほうが有効に作用しそうだ。逆に出遅れたとしても米国の金融緩和政策解除前であればクロス円、ドル円ともに上値余地は十分にある値位置でもある。
まずは、そのスタンスで14日に集中している米系指標を迎えてはどうだろうか。