月初を迎えて今週は重要指標が目白押しとなっている。週末の米雇用統計がメインイベントとなるが、それまでの間、気になるのはオセアニア通貨の値動きだ。
豪ドルがオフィシャルターゲットをはじめ、第一四半期GDP、4月貿易収支、第一四半期経常収支などの材料が目白押しとなるが、これらを受けて対円、対米ドルの動き以上に同じオセアニア圏の対ニュージーランドドルの動きが重要となるだろう。材料が多い豪ドルと比べてニュージーランドのほうは今週主だった材料がないだけに、オーストラリアの材料がストレートにマーケットに反されると予測される。先週より対豪ドルを意識していると思われる通貨高懸念発言がニュージーランド当局から出されているだけにオージーキウイ(AUD/NZD)の貯金の動向が気になるところだ。
先週、同コメント受けて対キウイで豪ドルが反転を始めており、その動きが今週の指標を受けて助長されるかどうかがポイントとなっている。
オセアニアクロスと比べ欧州クロスが底堅さを見せているだけに、豪ドルの対キウイの反転上昇がクロス円全般のムードを一気にブリッシュにさせる導火線となる可能性を秘めている。
今週前半は、オセアニア通貨の動き、後半は米雇用統計の結果を受けたドル円の動きが中期的なマーケットの動向を占ううえで重要となるだろう。
短期的には株価が下値を落ち着かせるまでドル円、クロス円ともに下値リスクが高いので注意したい。