予算をめぐる米議会の混迷が続いていることで、リスク回避の動きから「円買い」の流れとなっている。
「リード米上院院内総務とジョン・ベイナー下院議長が電話で会談」「本日オバマ米大統領が議会指導者との会合を予定している」との報道を受けて、予算協議進展期待が広がりつつあるが、一方では長期化を示唆する声も聞かれていることから、引き続き米議会の動向に注目したい。
現状のままでは、4日に予定されている米雇用統計に発表が行われないが、そのことも不安をあおる形となり、ドル売りの流れにつながるだろう。
クロス円全般もリスク回避の円買いの流れに押され軟調な展開となっているが、ドル円同様に米議会の収束を見るまでは、頭の重い展開に終始しよう。
欧州の状況も、イタリア議会上下院がレッタ政権の信任を可決したためイタリア政局不安が後退しユーロの買戻しにつながっているものの、落ち着きを見せておらず、日本の情勢だけがいい意味で「蚊帳の外」の状況となっている。
米欧の情勢も遅かれ早かれ落ち着きを見せてくるということは容易に判断がつくが、そういう状況となった場合のマーケットの反応を先取りするスタンスで対処したいものである。