重要イベント目白押しだった週も終わろうとしているが、ドル売りが止まる気配がない。
14、15日に行われた日銀金融政策決定会合においてはマイナス金利を維持したもののさらなる金融緩和ということにはならなかったこともあり、リスク回避の円買いドル売りの流れができつつあったものの、翌日未明のFOMCを控えて少し巻き戻すといった動きになっていた。
この流れの中でFOMCが開催され金利は予想通り据え置かれたものの、年4回と言われていた金利上げが年2回となるなど失望のドル売りが加速、東京時間ではその水準から大幅には売られなかったものの欧州時間にかけて全通貨に対してドル売りが加速、ドル円に関しては株安などもあり110円半ばまで円高ドル安が進行するなどしている。ただ、介入警戒感などもあり111円後半まで急激に戻るなど非常に荒い展開となっている。
現在のところ再び110円台に突入するなどしており、ドル売りが止まる気配はない。値ごろ感からのドル買いは散見されているものの、ドル売りの圧力が強く、反転するまでにはいたってない。
世界経済減速懸念が台頭している中、ドル売りを妨げる要因は見当たらない。外的要因等でドル売りの流れが変わらなければ、さらなる円高もありうるだろう。ただ、110円台の壁もそれなりに厚いと思われるため、潮目が変わるまでは慎重に対応すべきところだ。