先週のECBでは再びあらしが吹き荒れた。事前予想では予想されていなかった政策金利までも0.00%にするという発表でユーロ売りが加速し、さらにドラギECB総裁の会見に注目が集まった。
ところが会見中の発言の仕方にも多少揚げ足を取られた感があったが、金融緩和はこれで終わりというとらえた方をされ一転ユーロ買いが買戻しも含めて加速、暴騰する展開となった。
このところ毎回のように話題を提供している感のあるドラギECB総裁だが、今回は意図してなかったところもあったかもしれない。今回の金融緩和で一旦様子をみたいとのニュアンスだったようだが、今後はしないととられてしまったことは結果的にインパクトを与える形となってしまった。
今週は日銀金融政策決定会合、FOMC、イングランド銀行政策金利発表という重要な発表が控えている。ECBほどのインパクトはさすがにないと思われるが、金融政策は何が起こるかわからないこともあり、しっかりと見極めていく必要があるだろう。