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新年度に入って心機一転の相場なるところだったが、日経平均株価が急落するという波乱の船出となった。ただ、日経平均株価に関しては3月までは年金等が買い支えているだろうとみられていたことから、ある程度の急落は避けられなかったともいえる。 問題はこれからということになるが、現時点ではあまり明るい見通しではない。日本においてはアベノミクスは失敗だったとの声もあるが、中国や新興国等の景気減速懸念、米国利上げペース鈍化懸念といった世界経済にも影響がある事柄が足を引っ張っているともいえ、アベノミクスが失敗だったとは思わないが、日銀とともに何かしらのテコ入れは必要となっているだろう。しかしながら外的要因規模が大きくなってきている中で、効果的な対策を打つのは非常に難しい。安倍首相が消費増税延期を模索している中で、海外勢が失望の株売りを浴びせられてはひとたまりもないと思われ、増税延期についてどのようにソフトランディングしていくかがカギとなってくるだろう。5月の伊勢志摩サミットやその後の選挙がタイミングと言われているが、いずれにせよ増税延期表明のために種まきをしている段階であり、しばらくは上値の重たい展開が続いていくのではないだろうか。