20日未明に注目されていたFOMCの声明が発表された。
発表後、ドル円をはじめ資源国通貨を中心に米ドル買いに反応することとなったが、総じてFOMC声明では具体的に金融緩和解除や利上げに転じる時期は示されなかったものの、その環境について示されたことが好感されたようだ。
その要旨では、少なくとも失業率が6.5%を上回る水準にとどまるとともに、向こう1-2年のインフレ見通しが2%から0.5%以内に収まり、長期インフレ期待が引き続き十分に抑制されている限り、FF金利を異例の低いレンジとすることが適切になるとされた。
これらを受けて、米短期金利先物相場も金利上昇に反応し、FRBが2015年1月に利上げに踏み切る可能性を52%の確率との見方を織り込んでいる。(FOMC前は51%)
これらを受けてドル円も94円台から97円台へと大きく反発することとなったが、テクニカル的にみるといまだ15日移動平均線でキャップされており、見極めが必要であるといえよう。
来週にかけて主要な経済指標に欠落していることから、FOMCで受けたバイアスを継続できるかどうかを見守りたい。