バーナンキFRB議長の最後となる議会証言が17日に行われた。
要旨は、「雇用の状況、満足するには程遠い」、「2%のインフレ目標確実にするため必要なら行動へ」、「量的緩和終了後も米国債とMBSを保持へ」、「2013年に量的緩和を縮小し、14年中頃停止の可能性」とどれもハト派的なものであった。これを受けてマーケットは即座にドル売りで反応し、ドル円も99円台前半に値を崩す結果となったのだが、クロス円は全般的に底堅く推移することとなった。
これまで米ドルが軟調さを示すとクロス円もリスク回避の動きから米ドルの動きと同調するように軟調な動きをする傾向にあったが、少しマーケット構造に変化が出てきたようだ。
① これまで円売り中心で動いてきたマーケットが米ドル中心の動きとなっている。
② 対円のドルの動きが他通貨に比べ緩慢になっている。クロス円とドル円の動きが逆行していることからもわかる。(選挙結果を控えドル円が底堅くなっているのかも・・・)
以上2点のことがここ最近で顕著に変化してきていることである。
このことから戦略を練るとクロス円よりもドル円のロングで攻めるほうがリスクが少ないように考えられる。
週明けには参院選挙結果も明らかになるが、自民党の獲得票数に比例して円安の度合いが強くなると予想される。選挙結果も加えて週明け果たしてどのような展開となるか?注目したい。