週末に行われた参議院選挙にて、自民・公明の両党が76議席を獲得し、衆参のねじれが解消した。市場ではアベノミクス推進強化に期待が掛かる中、選挙結果に対する反応と材料出尽くし感からのテクニカル要因から週初から比較的不安定な展開となっている。
今回の結果を好感して海外勢が日本株を買い進めるようならば、リスクを積極的に取る機運が高まり、ドル円には上昇圧力が掛かりやすいと予想される。一方では、足下の与党の勝利が相当数織り込まれていた事を考えると、材料出尽くしで利食い売りをある程度こなす必要があるとも予想される。
とはいえ、国内ファンダメンタルズ、米景気回復に対する期待感、中長期的なテクニカルで考慮しても、円買い主導の展開に移行するとは考えにくいことから、押し目を待ちながら追随のトレンドフォローの買いでも構えるといった2段構えのスタンスがよさそうだ。
ドル円でいうところの短期の押し目の目安は、週足15移動平均線が推移している99円mid、日足90移動平均線の98円50アラウンドとなろう。
押し目を待ちながらも、なかなか押さない場合は、そのまま上昇推移する可能性があり、時間経過とともに買ってもよいと判断されるが、直近高値103.75を抜けた場合は上げ足を加速させる可能性についても示唆しておきたい。