今週の週前半は、30-31日のFOMCにおいてフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)が改善される可能性が高まっていることでドル円、クロス円ともに上値が重い展開が予想される。
FEDウォッチャーから「米連邦準備制度理事会(FRB)は、長期金利の低下を目指し長期にわたり緩和策を維持する姿勢を示すフォワードガイダンスへ改善。失業率目標を6.5%から6.0%へ、インフレ目標を2.5%から1.5%へ引き下げる可能性」と報じている。
加えて31日に発表される4-6月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率+1.0%と1-3月期の+1.8%から減速することが予想されている。前期比年率+1.0%を割り込む可能性もあり、ネガティブ・サプライズならば、米国連邦準備理事会(FRB)の資産購入プログラムの縮小開始は先送りされることになる。
これらのことでドル円の上値を重たくしているが、大幅にドルが売り込まれる環境ではないことから、ここはじっくりまって押し目を狙うスタンスが最善策となろう。
米経済は概ね改善の方向に向かっていることに加え、米株価が高値圏を維持していることがキーポイントとなっている。
ドル円では4月2日につけた92.56と6月13日つけた93.79の安値間のトレンドラインが、94.70近辺で推移しており、最大リスクを同ポイントにおいての戦略がはまりそうだ。