月の中でこの時期特有の材料難の中、日銀の異次元の量的・質的金融緩和の効果と米国連邦準備理事会(FRB)の資産購入プログラム縮小の可能性を見極める展開が予想される。またリスクオンのシナリオとして、中東や北アフリカの地政学的リスクなどには注意を施しておきたい。
材料不足でテクニカル主導の展開となることが予想される中で、やはり注目しておきたいのはドル円の中期三角持合いがどうなるのかだ。三角持合い継続中は逆張りで対応するのも一つの戦法となるが、持合い圏をブレイクした際には手返しよく順張りと反転させることが望まれる。ドル円と同様に日経平均株価も5月の高値15942円から6月の安値12415円に挟まれた三角持合いを形成していることから、いずれかのブレイクの動きがスパイラル的に作用する可能性も秘めており、株価の動きもウォッチングしておきたい。
各三角持合いのサポート&レジスタンスは、ドル円が99.80円がレジスタンス、96.30円がサポート、日経平均はレジスタンスが14500円、サポートは13200円となっている。