注目の17-18日に行われたFOMCでQE3の縮小が決められた。
資産購入額減額(米国債400億ドルへ、MBSを350億ドル合計850億ドルから750億ドルへ減額)の報を受けて米長期金利も上昇している。
その他の要旨では「参加者の大半が2015年の利上げを想定」「今年のGDPは+2.3%を想定。来年は2.8-3.2%」「緩和縮小、一段の慎重な措置は可能」「失業率が6.5%を大幅に下回り、インフレ見通しが2.5%を上回らない限りは異例の低金利を継続」「2016年時点の適正金利の予想中央値は1.75%、(前回は2.00%)」とされた。
また今回で最後となるバーナンキFRB議長は「米国経済は前進を続けているが回復は完了していない。」「2%を下回るインフレ率は経済のパフォーマンスを損ねる可能性」「労働市場データは改善している。労働市場の見通しに沿って資産買い入れ額を減少させた。」「QE縮小ペース、将来的に慎重に議論されるだろう。」と総じて慎重なスタンスを示すコメントを出している。
これらを受けてドル円は大幅上昇となったが、リスクオンの動きからユーロドルが乱高下するなどしていた。またこのリスクオンの動きからオセアニア通貨も上昇方向にぶれるなど不安定な展開となっている。
マーケットも一両日は混乱が続くだろうが、今回のFOMC直後の動きである程度マーケットの行方が見えてきたといえる。今回のコメントが終始して慎重なスタンスを崩していないことからそれほど大きな動きとなってはいないが、QEが全て払しょくされた暁には「ドル上昇」は当然ながら「米朝金利上昇」、「リスク選好の動きからクロス円の上昇」という出口が見えてきた。