30日未明に発表された米FOMCの結果は、市場の予想通りの国債買入れが300億ドルから250億ドルへ、MBS買入れが250億ドルから200億ドルへと縮小となる計100億ドルのテーパリングとなった。
発表を受けた市場の反応も総じて小動きで、マーケットの視点は5/2の米雇用統計に移っているようだ。
ただ先日利上げをしたNZDの強さが際立つことから金利相場に入った感もある。FOMCでのコメントで「QE終了後、長期間にわたって低金利を維持」とされたことが金利上昇傾向にあるNZDの買いを誘ったようだ。
注目は週末に発表される米雇用統計になるが、事前予想では非農業部門雇用者数が前回の+19.2万人に対して+21.0万人、失業率が前回の6.7%に対して6.6%となっている。
FOMCの結果でも見て取れるようにマーケットがすでにドル買い材料を織り込んでいることから予想通りだとしても、ある程度の「事実確認のドル売り」は想定しておいた方がよさそうだ。その場合トレンドが崩れることはない予想されるが、日本のGWや海外市場がレイバーデーなどでマーケットが薄くなっているだけに意外に大きな動きになることも想定しておきたい。
基本的なスタンスは、熱くならずにじっくりと押し目を待ちたい。