注目された日銀金融政策決定会合も平穏?に終わり、またしても肩透かしを食った感もあるが、市場の反応は、失望感が台頭するでもなく冷やかに無反応となっている。
日銀サイドは、デフレ脱却に向け、順調な足取りと考えていつようだ。インフレ・ターゲット2.0%達成も15年度見通しが1.9%と肉薄していることもあってか、楽観視しているようでもある。
消費税増税の影響が軽微であったことで次なる一手を出し惜しんでいるのか?はたまた外的情勢の変化による(ウクライナ、中東)リスク回避の円買いの動きに備えているのか?もしくは一旦動き出した円売りの大きな流れのエクステンションに配慮しているのか?いずれの理由で次なるアクションを起こさないかは定かではないが、(おそらくこれらすべてあてはまっていることによる総合的判断だと思われるが・・・)マーケットは“なぎ”の状態を維持し続けている。
こういった状態のとき戦略的には、2段構えの対策を講じていた方がよさそうだ。クロス円でSWAPの稼げるキウイ円やオージー円、ランド円などでロングポジションを持ちつつも、有事に備え、ほどほどのボリューム押さえておき、サプライズ的な押し目発生時にドル円、ユーロ円などで値幅を取りに行くロングをかませるという手法である。
すくなくともこの時点での全力でのクロス円ロングや有事を期待しての“スケベ”ショートを仕掛けるようなギャンブルは避けたほうがよいだろう。
サッカーW-Cupがドイツの勝利で終了したが、一部ではドイツのサッカーは面白みがないと揶揄されていた。勝利の為にはメッシやネイマール、C.ロナウドといった華やかな部分よりも大切なものがあると痛切に感じたのだが・・・マーケットに当てはめるのには無理があるだろうか?