月末に差し掛かり重要指標が顔を出し始めてきたが、今週は何といってもFOMCでテーパリング終了し、米国の金融緩和政策が区切りをつけるかどうかがマーケットの焦点となるだろう。
先週一部地区連銀総裁からテーパリングの延期を示唆するコメントが出されたが、コメントどり残すところ月額150億ドルとなっている資産購入による流動性の確保の終焉が延期されると、ある意味サプライズとなり、マーケットに相当のインパクトを与えることになるだろう。
当然そうなった場合、マーケットは同る売りに傾き、足元今7月から続いている主要通貨全般にわたる強いドル買いの流れは反発局面を迎える展開となることが予想される。
ドル円も多分に漏れず、下値を模索する展開が予想されるが、逆にクロス円にとってはドル・ストレートの上昇に伴い、底打ち感が台頭しそうだ。
逆にテーパリング終了となった場合、ドル早期利上げ観測につながり、9月下旬より一服感のあるドル買いの流れが再開することになりそうだ。欧州や日本とは金融情勢の格差からも米国自体が否定しようが、利上げモードに入るイニシアチブは米国がとるのはほぼ間違いなく、全通貨にまたがりドルは堅調な展開となるだろう。
今週のFOMCと来週末予定されている雇用統計が、米ドルの中期動向のカギを握っていることは間違いないだろう。
運用スタンスも一連の指標以後は、「もしかしたら・・・」、「そろそろ・・・」、「ひょっとしたら・・・」といったギャンブル的方針は、控えるべき時期が来ているのかもしれない。各通貨中長期のテクニカル上のポイントを保持しているだけに、テクニカル重視の方針で臨みたい。