マーケット全般に8月下旬以降、スピード違反のドルの上昇に対して、調整もスピード違反気味になっている。オーバーシュートは相場の常だというものの、しばらくは大雑把で不安定な動きが予想される。少なくとも来月初頭の米雇用統計までは、ドル高修正のポジション調整から不安定な流れが継続しそうだ。
但し一歩下がって中期的視点からいえば、日欧とアメリカの金融情勢の格差からいって穏やかなドル高推移に落ち着く可能性が高いだろう。
そのスタンスでいくとすると、ドル円はじっくりと押し目を待つという戦略が成り立つが、クロス円は単純に押し目を拾っていく戦法はリスクが高いだろう。
中期長期のロングスタンスの戦略でも、各クロス円のテクニカル上のサポートを確認しつつ、対米ドルストレートのサポートレベルもチェックした上での売買が必要不可欠になってくる。
マーケットの状況によっては、シンプルに押し目買いが有効な局面もあるが、明らかに現在はそういう局面ではないということを認識してマーケットに臨みたい。