今週はFOMC、来週は米雇用統計があり、その結果とそれを受けたマーケットの反応に注目したい。
米国の利上げに転じるタイミングがいつになるのかが焦点になっているが、今回のFOMCで利上げ決定はおそらくないとみて間違いなく、(25BPだろうと利上げが行われれば大きなサプライズとなるが・・・)、大勢では6月のFOMCでの利上げが見込まれている。
今回利上げが見送られた場合、マーケットがドル買いポジションの解消などによりどの程度ドルが下げるのかによって、利上げ決定後のドルの上昇テンポやその期待感などを推察したい。
それほど大きな押し目を示現しなかった場合は、中期的にドル上昇の期待感が強く、その足取りもアップテンポになる可能性が強いと推察され、逆に比較的大きな下落を演じた場合は、その期待が薄く、足元の種々の指標などを見極めながらという展開になるだろう。
また米雇用統計でもこれまで通り順調な雇用状況を維持していた場合や前回の非農業部門雇用者数が上方修正された場合、前週のFOMCの発表時のドルの水準と比較し、ドルの水準がFOMC発表時を上回っているかどうかに注目したい。
上回っていればドルの中期的見通しは“比較的(予想よりも)明るい”と判断できるだろう。