今月末30日にギリシャの債務返済期限が迫っていることで緊張状態が続いている。
先週末19日には、銀行からの預金引き出しが推定約12億ユーロに達し、先週だけで約42億ユーロが流出したと、銀行関係者が明らかにしている。関係筋からは「昨日よりも今日の方が厳しい状況だ。22日も同様に困難な公算が大きい」と述べている。
この動きに対してECB(欧州中央銀行)は、緊急流動性支援枠を18億ユーロ拡大するなど対応に迫られている。
22日の緊急首脳会議でも緊急流動性支援枠を再び見直されると見られている。
月末の債務返済期限に向けてデフォルト(債務不履行)回避すべく、ECB、ギリシャ当局が動いているが月曜22日のユーロ圏緊急首脳会議の動向、結果に注目が集まる。
最悪デフォルト、ギリシャユーロ圏離脱(切り離し)ということになれば、ユーロ大幅下落は当然のこと、リスク回避の円買いの動きも相当なものと予想される。
先週のFOMCで早期利上げ観測が遠のいているタイミングでのギリシャのデフォルトということになれば、マーケット全体に“大嵐の到来”を予感させる。