ギリシャ問題で事前の世論調査では、財政緊縮策について賛成派反対派が拮抗していた為、どのような結果となるか注目されていたが、ふたを開けてみれば予想以上の大差で反対派が勝利したことは、再びマーケットにも混乱をもたらした。2週続けて窓をあけてスタートしたが、今のところ窓を埋めるような動きに終始している。
ECBによるギリシャ銀行向け緊急流動性供給継続の有無や7日にユーロ圏緊急首脳会合が控えていることもありオープニング時よりは平静を保っているものの、どのような判断がされるかによってはさらなるマーケットの混乱も予想される。
特にドイツはユーロ発足により多大な恩恵を受けてきているという背景もあり、一部からはこの問題をドイツのせいにしようという風潮もなくはない。もちろん現実的にはありえないが・・・
いずれにせよ毎年のように訪れる欧州の混乱に関して、今年は例年以上に目が離せなくなってきており、米国の利上げ時期と併せて大きな変化を予想しておきたい。