先週は重要指標発表目白押しの週となったが、ドラギECB総裁の発言がマーケットを大きく動かした。
予想された通り、ECBはさらなる追加緩和政策をとってきたが、市場が期待していたほどのものではなかったことからユーロは大きく買い戻される展開となり一時400pt以上動くという暴発ともいえる動きとなった。
結果的に逆ドラギマジックとなった感もあるが、金曜日の米雇用統計を受け米国の利上げが現実味を帯びてくる中、欧州と米国での金融政策の違いから大局的にはユーロ安ドル高の流れに変わりはないのではないだろうか。
いずれにせよユーロポジションが大きく壊れてしまったような状態では次のターゲットには必然的にドルポジションとなってくる。
12月16日のFOMCではおそらく利上げに踏み込んでくると思われるが、市場に絶対はないということも肝に銘じておきたい。