全く出口が見えなくなってしまった感のあるマーケット。ドル円はあれよあれよという間に110円台まで円高が進んだ。
日銀がマイナス金利を導入し、マーケットにインパクトを与えたものの、マイナス金利導入による負の部分とともに原油安、チャイナリスクなどからの世界経済減速懸念によりリスク回避の円買いが進むというまさかのスパイラルに陥ることとなった。
確かに昨今のマーケットの動きは非常に荒くなっている。テクニカル的にも節目となりそうな強めの支持線は100円前後まで見当たらないため、中長期にわたっては最悪の場合その水準まで想定しておかなければならない。ただこれは中長期のテクニカル的なことであり、現在のピッチで円高が進み続けるとは考えにくく、現時点で112円半ば付近まで円安が進んでいることを考えると底値を見極める必要があるだろう。
しかし一旦円安方向に向かっても世界経済全体がリスク回避に動いていることから110円台で底を打ったと判断するのは早計だ。値ごろ感だけで判断し、痛い目をみた投資家が多数いたこともあり、慌ててポジションを作るのは得策ではない。博打ではなく投資をする場合はマーケットの流れにどのように乗っていくか見極める目を養うことが必要だろう。木を見て森を見ずとならないように。
また、一部では介入の話も出ているが、実際には現水準で介入が行われるとは考えにくく、そこまで気にしなくてもいいのではないだろうか。
あくまで現時点の話であるが・・・