日本ではGW目前となっているが、その前にマーケットではイベント目白押しである。
今夜FOMC、明日は日銀金融政策決定会合と重要イベントが控えており、月末と相成って注視したい。
FOMCに関しては、発表後にイエレン議長の記者会見が予定されていないため、声明文だけとなることもあり注目度がやや薄くなっている感も見受けられる。しかし、6月のFOMCにおいて利上げされるのではという雰囲気となるなかで、声明文において踏み込んだ内容になるのかどうかは注目しておかなければならないところだろう。そのため、動きそのものはともかくとして、甘く見ないほうがよい気がするが、はたして。
さらに今日明日は日銀金融政策決定会合が開かれる。最近の動きから、どちらかというとFOMCよりも注目度が高いといえよう。
一部報道で、日銀内で金融機関への貸し出しに対するマイナス金利の適用を検討する案が浮上している、との報道が出たことによって一気に円安ドル高が進行した。もっともドル買いが促進されたというより、溜まっていたポジションのショートカバー、買戻しが主だったこともあり110円の壁をあっさり上抜ける展開だった。このことからも市場は報道のみとはいえ、ポジション調整を余儀なくされたのは言うまでもない。
このことからも日銀金融政策決定会合の行方に注目が集まっており、月末及び連休を控えポジション調整の絡みを考えると、あまりリスクはとらないほうがよいのではないだろうか。