今週末に日米首脳会談を控えて、ポジション調整が進んでいるようだ。
先週末のG20においてここもとの円安について指摘されず、週初から円売りで始まったものの、その流れの中でドル円、クロス円ともに直近高値を抜けなかったことが日米首脳会談を前にして調整を促進している。G20で円安のレベルを容認された形になったが、さらなる買い材料には届かなかったようだ。
日米首脳会談においてもアベノミクスが批判を浴びる可能性は極めて低く、ひいては新たなる円買い材料の出現は皆無と予想される。
昨年11月中旬よりここまで一本調子で約20%(ドル円)もの上昇を演じているだけに一旦本格的に価格調整が入る可能性は否めないが、日米首脳会談を考慮すると週内は時間において調整されると考えられる。週明け上げ渋った場合には、価格の夜大幅な調整利も考慮しておいたほうがよさそうだ。
過去30年間においても3か月という短期間で20%もの上昇を演じたことは2度あるが、1985年のプラザ合意の時と1995年の初の80円割れ直後の反発局面だ。いずれの時も年単位で円安局面を迎え1995年時は80%もの円安を示現している。
今回は政治主導の円安局面で始まっているが、ここまでの3か月間で一度も調整らしい調整を入れない波動の強さからすると、まだまだ円安局面は続きそうだ。とりあえずはイベント前の商状を見極めたい。