11月から大きな円安の波の歯止めがかかる要因として懸念されていたG20が平穏に終了し、日米首脳会談も為替の動向に触れられなかったことで「沈黙は容認」の様相となった。
これでアベノミクスも順調に進められる環境が整い、デフレ脱却の肝となる円安推移に対する大きな障害はなくなったといえよう。
直近で注目されるのは日銀総裁人事である。
岩田日本経済研究センター理事長、 黒田アジア開発銀行総裁、武藤大和総研理事長(前日銀副総裁・元財務次官)の3名に縛られた形だが、岩田氏が一番円安色が強く、次いで黒田氏、武藤氏となっているようだ。
菅官房長官が24日朝、NHKの番組で日銀総裁人事について「今の円安・株高に大きな影響があるので、首相の目指す大胆な金融緩和を実行できる人中心に選ぶ」と明言している。
いずれが日銀総裁に就任するにしても、現状の円安推移の妨げにはならないだろう。
一部報道では、黒田氏に総裁、岩田氏に副総裁を打診したとあるが・・・・。