ドル買いの流れが継続いている。
昨日に発表された米系指標のニューヨーク連銀製造業景気指数(予想4.00結果-1.43)、証券投資(予想350億USD結果-135億USD)、生産者物価(予想-0.6%結果-0.7%)、鉱工業生産(予想-0.2%結果-0.5%)といずれも弱い内容の結果であったのにもかかわらず、足元のドル高の流れが強いせいか、対円、対ユーロでもドルは堅調さを示している。特に対ユーロでは逆にドルが買われ、ユーロが売られるという現象が起きている。
これを受けてユーロドルのマーケットは重要なサポートラインである1.2650-1.2750に肉薄してきている。このレベルは2012年7月から形成し始めたヘッド&ショルダーのフォーメーションのネックラインに当たる。当然、同レベルでの下値抵抗は期待できるが、下抜けてしまった場合のターゲットは12年7月の1.2040レベルになり下値余地を大きくみせることになり、同レベルでの攻防に注目したい。
ドル円はドル高の流れ継続で堅調さが予測されるが、クロス円の上値がストレート通貨の軟調さで頭の重い展開が予測される。場合によってはドルストレート通貨の下落が加速した場合はクロス円のショートカバーを誘発する可能性も指摘しておきたい。さらにそのケースではドル円も超短期的に引っ張られる可能性もある。
ただし、ドル高の流れとともに円売りの流れも「生き」ていることから、その局面では中期戦略での絶好の押し目となりそうだ。