本邦株価の乱高下が続いている。
英米市場が祝日で始まる今週、日本の株式市場が500円超続落という軟調地合いで始まった。一時期15000円を超える日経平均が2000円以上の下落を演じたが、株価が天井を打ったかどうかはともかく、為替市場にも大きく影響しているようだ。
そもそも円安推移の副産物として株価の上昇が始まっているが、さすがに日経平均が15%近く下落する環境下においては少なからず為替市場も円安の足取りに陰りを見せている。環境下からこのまま株価が調整の域を超え、下落トレンド入りすることは考えにくいが、短期的にエクステンションを見せる下落をするかどうかは、米国株価の動向にあるといっていいだろう。日本と比較してアメリカの株価は依然高値圏を維持している。先週日本の株価が1000円以上下落した木曜日、週明け米国市場がメモリアルデーで休日となりポジション調整が出やすかった金曜日、いずれも米株式市場は底堅い動きとなっている。
月、火曜日の日本の株式動向を経た休日明けの米株式市場の動向が、今後の日本の株価、ひいては為替市場に大きな影響を与えそうだ。