今週のドル円は、米国10月の雇用統計が悪化するとの警戒感から上げ渋る展開が予想される。米国の政府機関の一部閉鎖(10月1-16日)を受けて、米国第4四半期の景気減速懸念が高まっていることで、FRBのテーパリング(量的緩和縮小)は来年3月以降に先送りされるとの見方が強まっている。
逆に雇用統計が平穏な数字となった場合は、12月のテーパリング開始が再び台頭してくることにより下げ渋る展開となろう。
今週は米雇用統計のほかにも、ECB理事会並びにBOE金融政策委員会において金融政策が発表されるが、BOEでは、利上げ観測が高まっていることで、ポンド買い・円売り要因となる。実際に利上げが実行されると先進国では、ここ数年で初めてとなることから、相当のインパクトがあり、ポンド高に拍車をかけるばかりか、円売りにも勢いがつきかねない。
今週は海外の状況をしっかりと見極めつつも、発表後は機動的に動くことが肝要となるだろう。