米国連邦準備銀行通称FRB(Federal Reserve Bank)の議長がバーナンキ氏から15代目にして初の女性議長となるイエレン女史に代わるが、そのイエレン第15代FRB議長の議会証言が
11日に下院、13日に上院で行われる。
そこでは、雇用市場を重視し、「最適コントロール」という金融政策を信奉するイエレン第15代FRB議長による、テーパリング(量的緩和縮小)のロードマップ、フォワードガイダンス(将来の金融政策指針)に関する見解に注目することになる。
特にハト派で知られる同氏が昨年12月、今年1月のFOMCで各100億ドルずつ順調に進めているテーパリングに対してどういうスタンスをとるのかに注視したい。
1月末から2月下旬の円高となったヘッジファンド勢の動きは、新興国市場から資本を引き揚げ、日米株式市場での売り仕掛けたことが主因となっているが、その背景にはイエレン第15代FRB議長の危機対応能力を見極める意図があると目されている。
また予定されている米国債償還・利払いや3月期末に向けたヘッジファンド解約45日前告知ルールにおいて日本株売りや円買い圧力が強まる可能性があり注意を要する。
ソチ五輪が始まりソチとの時差5時間で夜更かしを余儀なくされている諸兄も多いと思うが、為替市場でも月中旬というのに気の抜けない夜が続きそうだ。