29-30日に米FOMC、30日には日銀金融政策決定会合と、日米それぞれの見極めるべき材料控えて様子見気分が台頭している。
米FOMCでは、事前通り100億ドル規模のテーパリング(金融緩和解除)が決められるか?が焦点となっている。100億ドル規模のテーパリングとなれば、昨年12月から4回連続でのテーパリングとなり、合計400億ドルの金融緩和解除となり、月額850億ドルから450億ドルの削減となり、年内利上げの準備段階も秒読みに入ることになる。予想通りのテーパリングかけられれば、ドル買いが再開されることが予想される。
また日銀金融政策決定会合では、4月当初の日銀短観や消費税増税への対応、また月例経済報告で景気の基調判断を下方修正したことなどから追加緩和への思惑が膨らんでおり、注目を集めている。また逆に無策に終われば、失望感からドル円クロス円ともにわかわれる展開となろう。
これら日米の材料を週明けに控えて、様子見気分からドル円、クロス円ともに足元では週初から小動きとなっているが、テーパリングが決められる可能性が強いFOMCが中立の日銀金融政策決定会合より1日早いことで、どこかのタイミングで思惑感先行からの仕掛けがあるかもしれない。
またオバマ大統領来日の日米首脳会談での環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐり失望感から株安が進みドル安・円高を招く可能性や、核実験の準備を進めているとされる北朝鮮の動向、ウクライナ情勢の進展には注意したい。
特に北朝鮮の核実験に対しては、オバマ大統領の訪日やこの後予定されている韓国訪問が、北朝鮮の刺激しかねないことから懸念される。