EUR/USDやNZD/USDは下落、AUD/USDやUSD/CHFは上昇、USD/JPY、GBP/USDやUSD/CADは中立と足元の展開は各主要通貨まちまちの展開となっている。
このような展開の背景には、EUR/USDのテクニカル、NZD/USD通貨高けん制発言、USD/CHFの地政学リスク高揚によるラストリゾート的な買いなど各通貨独自の材料を反映しているが、一方で米ドル自体の独自材料の欠落も一つの要因と考えられる。
さらにウクライナや中東情勢の行方を懸念した不透明感から様子見の雰囲気も手伝っているのだろう。
そのような中で来週29-30日に予定されているFOMCにはより注目したい。大詰めを迎えているゼロを目前に控えたテーパリングの実数、リバース・デポのクローズアップなどが焦点となっているが、新たな話題などにも気を配っておきたい。
一方、円がらみで考えれば、安倍政権がまだ第2弾のカードを切っていないことやGPIF(年金独立法人)の増額が見込まれていることで、円自体の下値リスクは限定的であると予想される。一時的にサプライズ的な安値を示現する可能性は排除できないが、それが呼び水になりトレンド化することは考えにくい。
短期でクロス円ショートの戦略もよいだろうが、その際にはストップオーダーやトレイルオーダーが必要不可欠となってくるだろう。
小さな魚を追っかけすぎて、大魚を逃さぬようにしたい。