米早期利上げ観測の思惑が交代する中、月半ばから下旬にさしかるこの時期、主要な経済指標欠くことで短期的にテクニカル主導の展開が予想される。
その中で「マーケット分析」でも取り上げたユーロをめぐる展開が注目される。
ここまで中期波動の中で米利上げ観測を材料にドル高、対象通貨安の流れを先導してきたのがユーロドルと言える。
そのユーロドルが大きな戻りを見せることになれば、マーケット全体の雰囲気も米ドルのロング解消の動きを加速させるだろう。
もっとも米国の実際に利上げを実行したり、それが確実視されるような環境となれば、再びドル上昇再開となることが予想されるため、いわば「不定期の期間限定」の戻りという状況だ。
ここまで世界的に利上げ環境に移行しているのが米国に限られているということもあって、ドル独歩高の展開が長く、強かっただけに、どこまでその巻き返しが来るのか予想しかねるが、あきらかにドル高修正の流れが来ていると思われる。
目先の修正をターゲットに「ドル売り」を戦略とするのか?中期的に利上げを材料に「ドル買い」を仕掛けるのか?
いずれにしてもある程度余裕をもっておきたいところだ