決め手に欠ける動きが続いていたマーケットだが、ドラギECB総裁の発言で一気に動き出したところか。
昨日のECB政策金利発表は予想通り据え置かれたが、その後のドラギECB総裁の記者会見において追加の金融緩和を示唆するような内容となったことから、ドル高ユーロ安が一気に進行することとなった。
これにより現時点でドル円は121円付近、ユーロドルは1.11割れの動きとなっているが、次の焦点は来週28日のFOMCと30日の日銀金融政策決定会合である。
28日に控えるFOMCにおいては据え置きが予想されているが、米国の利上げについて依然として不透明感もあり、積極的にドルを買う動きになりづらいのではないだろうか。
30日には日銀金融政策決定会合も控えているが、こちらも政策金利は据え置きが予想されている。しかし、市場では追加の金融緩和が実施されるのではないかと見方もなくはない。
思い返せば、一年前におこったいわゆる黒田バズーカ第2弾が行われたのもこの時期だった。
もちろん昨年と今年では経済環境も違うため比較はできないものの、市場ではそのインパクトが絶大だったため、どうしても頭によぎってしまうのだろう。
昨日のドラギECB総裁の発言から再び動き出したマーケット。来週の重要なイベント、さらに再来週の米国雇用統計とイベントが目白押しとなっているため、今後の動きに注視したい。