ドラギECB総裁の発言から始まったドル買いユーロ売りの動きだったが、ドル円が121円を前に頭打ちになっていたところで、久々に本田内閣官房参与の金融緩和は必要ないとの発言でドル円は急落することとなった。
マーケットは今週の重要なイベントを控えてこのまま落ち着くかと思われたところで、中国人民銀行の利下げによりリスク先行ムードが台頭。株式市場の上昇に伴い、直前の下げを帳消しにする動きを演じ、121円半ばまで上昇することとなった。
依然として主要イベントが控えていることもあり、このままの動きを続けるとは思えず、調整局面もあると思われるが、まずはFOMCの結果を待ちたいところだ。
28日のFOMCにおいて米国の利上げ期待が高まることになれば、一気にリスク先行モードの拍車がかかる可能性が高いが、30日に日銀金融政策決定会合も控えていることから油断は禁物といったところだろうか。