先週の重要イベントであったFOMCにおいては市場の予想通りの動きとなり、ドル高の流れが継続する展開となった。さらに利上げペースも市場予想よりも踏み込んでいたこともあり、その後の原油安に引っ張られることなくドル高の動きとなった。
ただ先週のインパクトとなったのは日銀金融政策決定会合であった。現状維持と思われていたところに金融緩和をしたのではというサプライズがおこり一気に123円台まで急騰したが、内容をよく見てみると金融緩和の補完という期待外れなことであったこと、記者会見で黒田総裁も追加の金融緩和ではないと発言したこともあり失望売りにより121円割れ寸前までたたき売られた。日経平均も上下900円ほど動くという荒い展開であった。
すでに日銀としては手詰まり感があったところもあり、次の一手に苦労している感もあったところでの発表だっただけに、乱高下することとなった。
大きな流れとしてはドル高とみてもいいが、原油安が継続していることから株式市場も売られ続けている。一旦121円台で下値がサポートされているが、121円割れとなる可能性もあるだろうからしっかりと見極めておきたい。
クリスマス休暇及び年末年始を控えており、流動性の低下から大きく振られる可能性もあるため注意して大きな目でマーケットを注視しておきたい。