新年早々波乱が続きのマーケットであるが、今日8日に米国雇用統計が発表される。6日に発表されたADP雇用統計では事前予想+19.8万人となっていたが、実際には+25.7万人と市場予想を上回ったこともあり今回の雇用統計も良い数字が期待されている。とはいえ実際には米国雇用統計も大事であり、米国利上げに絡んだ潜在的なドル高の流れというより、週明け以降マーケットが落ち着いた状態に戻ってくるかが焦点となってくるだろう。
新年早々中東問題、原油安、中国発の世界同時株安などマーケットでは落ち着いた新年を迎えられていない。特に中国においては新年早々2回もサーキットブレーカーが発動し取引が停止になったり、人民元相場に介入したり人民元レートを切り上げたり、さらには取引制限がかせられたりと世界のマーケットに混乱をもたらしている。中国国内の問題ではあるが、世界のファンド資金も流入していることもあり売りが売りを呼ぶ負の連鎖に歯止めがかからない状況だ。この混乱をもたらしたサーキットブレーカーについて一時的に停止とすることでひとまず混乱は収まったものの根本には中国経済の減速が根幹にあるため一筋縄ではいきそうもない。
大局の流れと局地的な動きにはかい離することがあるが、多く氾濫する情報からどうシナリオを描いていくかは千差万別である。しかし途中にいろいろなことがあったとしても結果的に流れはあらかた決まってくることから、どこで流れに乗りどこで流れから離脱するか、シンプルであるがゆえに一番難しいことでもある。
2016年はドル高となる見通しが大勢を占めているがはたして結果やいかに・・・