今週は、日本の期末を控えて内外の要因で波乱含みの展開が予想される。強弱混合の材料でレンジ維持の展開となる可能性もあるが、ドル円、オセアニア通貨のクロス円は一旦上抜けており、引き続きバイアスは上昇方向にかかっているようだが、欧州クロスは依然頭の重い商状となっており、一時期と明らかに違って楽観視はできない。
直近のドル円・クロス円の波乱含みの要因を列挙してみた。
(上昇要因)
・参議院での日銀正副総裁候補の所信聴取(11-12日)
・朝鮮半島の地政学的リスク
・期末を控えて円高ヘッジポジションの手仕舞い、
(下落要因)
・イタリア政局のリスク(15日に議会招集)
・期末を控えた本邦リパトリ(外貨建て資産売却・円買い)の動き
といずれも大幅な波動を生み出す要因なだけにそれぞれしっかりと見極める必要があろう。強弱材料の混迷で足元のレンジ維持ということも考えられるが、先週の米雇用統計の発表でバイアスは上昇方向にかかったままである。
クロス円特にユーロ円の118.70-127.70レンジブレイクには短期的には、ついていかざるを得ないだろう。