本日も朝から荒い動きとなっている為替市場。ドル円100割れの動きと思ったら100円半ばまで急反発するなど月末とも相まって難しい相場月となっている。朝の段階で特にこれといった材料はないものの、日本時間10時からアメリカで行われる大統領候補の第一回TV討論会に注目が集まっており、そのことを前にしたポジション調整の意味合いが強そうだ。この討論会の結果次第ではどちらにも大きくぶれる可能性があるため、しばらくは神経質にならざるを得ないだろう。 

いつもより時間がかかった感のある日銀金融政策決定会合。結果的にはよく考えられた政策を好感して円安ドル高の動きを見せたものの、決め手に欠いたこともあってか一転円高ドル安に。さらにはFOMCにおいて追加利上げ見送りの判断もあり、ドル円は100円割れ寸前まで円高が進行した。日本は秋分の日で休みだったものの、投機的な動きが継続するなら必要な対応するというお約束の発言もあり、かろうじて100円割れは回避されている。ただ重要イベントを終えたことで、テクニカル主導の動きが予想される。現状では円高圧力が強く、戻りも限定的といえよう。ドル高材料が出てこないと100円割れも時間の問題ではないだろうか。今年も秋風相場となるかもしれない。

このところ落ち着きを保っていたドル円相場であったが、少しずつうねりが出始めた。今日は株安であったものの、米国債金利上昇によるドル買いにより久々に株と連動しない動きとなった。ただ来週には日銀金融政策決定会合とFOMCを控えていることもあり、思惑からの短期的な動きとなりそう。市場は日銀の追加緩和を期待しているが、FOMCを控えて手を打たないという見方が広がっていることから注目はやはりどのような発言となるかにかかってくる。それまでは要人の発言に振り回される展開が続くのではないだろうか。