今月7日ECBは予想外に25bpの利下げし、政策金利は過去最低水準の0.25%になった。低インフレに対処した格好で、回復の初期段階にある南欧など債務危機に陥っていた国々への配慮も感じられる。ある意味予防的な措置としての利下げといえよう。
マーケットも冷ややかな反応で大きなユーロ売りにはつながっておらず、むしろその後の展開で底堅さを露呈した格好となっている。
もちろんユーロ円の騰勢もユーロドルの底堅さの一助となっていることは言うまでもないが、ここへきて10月の高値135.50近辺で勢いを落としている。クロス円全般もユーロ円に引っ張られる格好となっているだけに名先のユーロ円の135.50を巡る攻防に注目したい。
抜ければ上値を加速させそうだ。またキャップされれば一旦は132円台をターゲットとして下値模索の展開となるだろう。