Archive for 2014年3月20日

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イエレン氏見事なデビューを飾る!?

2014/3/20

 19日未明にイエレン新FRB議長体制でのFOMCが発表されたが、イエレン新議長は非常にバランス感覚に優れた人物という印象を受けた。  今回のFOMCでは、これまで通り順調に100億ドルのテーパリングが決定されたが、先読みする傾向にあるマーケットでは、テーパリング終了即利上げという雰囲気が蔓延している。事実ドル買いの背景にあるのはそこだろう。しかし、そこが過熱するとマーケットの動きも過熱感を帯びることによって、利上げ→株式市場から金利市場への移行→株価の低迷→労働市場への負の影響の図式へと移行しかねず、最大の配慮している労働市場への悪影響はまぬかれない。  実際、今回のFOMC直後のマーケットの動きでは、米ドルが対ユーロ、対円などで幅広く買われる一方で、米株式市場は大きく値を崩している。  そこでイエレン議長は「緩和的な政策の必要性、再表明」、「金利正常化緩やかなとなる」、「QE終了から利上げまでは相当な期間を想定」と過剰なマーケットの動きに配慮し、ブレーキをかけるコメントを出している。  このコメントを受けて株式市場が下げ止まる結果に結びついた。  まさに見事なタイミングのコメント内容といえることから、切れ者というイメージを残したイエレン氏のデビューといえよう。歴史に名を残すFRB議長になるかもしれない。 今後、今回のイエレンインパクトからくるドル買い安心感が根底的に作用してくると予想される。 但し、 直後の記者会見で、量的緩和策終了後、「半年程度」で利上げする可能性に言及するなど、チグハグな一面も見せており、まだまだ実を見極める必要はあるだろう。

株式と為替

 ウクライナ情勢に一抹の不安感を残すマーケットだが、20日未明に発表されたFOMCによってドル買いに大きく傾いている。  FOMCでは、FFレートは相変わらず0.00-0.25%に維持されるものの、昨年12月から続いている毎月100億ドルずつのテーパリングが今回も決定され、国際買入れ額が月額400億ドルから350億ドルへ、連銀MBS買入れ額が350億ドルから300億ドルへとマーケットの事前予想どおりのテーパリングが決定された。  一部では、ウクライナ情勢の緊迫化懸念を受けてニューヨーク株式市場が動揺していることで、テーパリング中断の可能性を指摘する向きもあったが、FOMCの結果を受けて対ユーロ、対円などで幅広くドルが買われる結果となった。  FOMCでの主な要旨は以下のとおりである。 「経済の根底は十分に力強い。」「大半のメンバーが2015年初めに利上げを予想。」 「フォワードガイダンスから失業率6.5%を削除。」「フォワードガイダンスの変更。FOMCの政策方針の変更を示唆せず。」「労働市場の改善が進めば、一段と資産買い入れを縮小する可能性。」  今回よりイエレン氏が新議長となる新体制でのFOMCのこの結果は、これまでのバーナンキ議長時代から動きをスムーズに踏襲する形となり、トップ交代による不安は完全に払拭された。イエレン氏は副議長時代にハト派で知られており、当初、一部タカ派の理事らとの衝突が懸念されていた。  ただこれまで為替と株式市場との連動が継続していたが、今回のFOMC直後の反応では幅広くドル買いに傾く一方で、米株式市場のファーストインパクトは大きく売られていた。  これまでの上下の動きでの連動性が高かっただけに、今後、株式市場と為替市場のどちらに傾倒していくかがポイントとなってくるだろう。